作 | デイヴィッド・オーバーン |
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翻訳 | 小田島恒志 |
演出 | 松本永実子(演劇企画JOKO) |
出演 | 伊原農 枝元萌 多根周作 はざまみゆき |
proof=「証(あかし)」。
数学の証明。
人生の証明。
愛の証明。
偉大な数学者でありながら精神的な病に苦しんだ父、ロバート。
数学の才能と病の兆候を受け継ぎ、父の看病をする娘、キャサリン。遠く離れたニューヨークでキャリアを積むキャサリンの姉、クレア。父の死。自責の念に苦しむ妹。教授の弟子の若き数学者との恋が彼女の心の鍵をこじ開け、ある秘密を彼に打ち明ける…。
ハイリンド初の海外戯曲、初の劇団員のみでの公演は、2001年ピューリッツァー賞戯曲部門・トニー賞最優秀演劇作品賞など多くの演劇賞に輝き、映画化もされたブロードウェイの名作。数式の様な美しい戯曲を、四人で証します。
「証しする」作業を、人はどれだけ歳を重ねても止めることがない。90歳になっても走ることを止めないシルバーランナーがいたりする。結局のところ、人は自分がこの世に「存在する」価値を証しするために日々、走っている。
数学の「証明=証し」は、「数」の世界に存在する、息を呑むような秩序の発見に興奮させられる学問なんだろう。乾いた言い方をしてしまえば、数の秩序という価値を証しする作業だ。「数」たちが「ほら、わたしたちってこんなに素敵なのよ!」とわかってほしくて、懲りもせず学者に呼びかけてくるんじゃないだろうか?
一方、’愛’の「証明」は、いくら「I love you」と言い続けても、プレゼントを贈っても、どこまでも曖昧だ。目に見えないし形では表せないし持続しづらい。
それに、その存在すらおぼつかず、それを証明することは数学の場合ほど確実ではない。おまけに人の間ですれ違うことが少なくない。答えがひとつではない流動形だ。
何て難しい命題だ!
だけど、人はやっぱりどれだけ歳を重ねても「私は君をこんなに愛して想っているのですよ!」とわかってほしいと願う。そして「私を愛して信じてほしい」と期待する。そしてきっと、生涯そのすれ違いの中を、人は右往左往するのだ。
何て切ない命題なんだ!
松本永実子(演劇企画JOKO)
日米の大学・大学院で英米文学・演技・演出・舞台芸術の実技から演劇史・演劇理論に至るまで幅広く演劇を学ぶ。現在はJOKO演劇学校教務主任を務める傍ら、劇団昴を中心とした多くの作品の翻訳・演出を手がける。主な翻訳・演出作品に『クリスマスキャロル』(翻訳・演出)『マーヴィンの部屋』(翻訳・演出)『ジュリエットたち』(演出)『チャリング・クロス街84番地』(演出)『蜜の味』(演出)がある。
5/27 (火) | 5/28 (水) | 5/29 (木) | 5/30 (金) | 5/31 (土) | 6/1 (日) | |
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12:00 | ● | |||||
14:00 | ★ | ★ | ● | |||
16:30 | ● | |||||
19:00 | ● | ● | ● | ● | ● |
●:通常公演 ★:前半平日割
※受付開始は開演の1時間前/開場は開演の30分前となります。
全席指定席
一般:前売/当日共 3,500円
賛助会員:2,500円(全ステージ共通)
☆前半平日割引:(28日14時、30日14時)前売/当日共 3,000円
作 | デイヴィッド・オーバーン |
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翻訳 | 小田島恒志 |
演出 | 松本永実子(演劇企画JOKO) |
出演 | 伊原農 枝元萌 多根周作 はざまみゆき |
舞台監督 | 井関景太(るうと工房) |
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照明 | 石島奈津子(東京舞台照明) |
音響 | 高橋秀雄(Sound Cube) |
舞台美術 | 向井登子 |
衣装 | 阿部美千代 |
宣伝美術 | 西山昭彦 |
スチール | 夏生かれん |
撮影ヘアメイク | 田沢麻利子 |
Webデザイン | 古川健司・藪地夏子 |
制作 | 竹内佐江/石川はるか |
協賛 | イースターエッグ |
協力 | LOVERS Project/スターダス・21/THE 黒帯 |